古 色 打 ち | ||
ヤシャブシで作った 古色液を水で薄め 面に見合う顔料を少し加える。 しかみでは朱を加えた。 濃すぎると色ムラが出来るので適度に薄めて使っていく。 用意したパフ(化粧用スポンジ)にしみ込ませ適度にしぼる。 ベトベトでは染みのようなムラが出来るので注意。 |
順序良く適度な強さでパフを面に押し込むように叩きつけ着色していく。 強く押さえすぎたり滑らしたりすると剥げてしまい着色が難しくなるので注意する。 凹んだ部分は竹べらで押さえるのだがパフが届かない部分(シワの谷間等)には筆でたたきつける。 上塗の地色がベースになるので3回ぐらいでいい色合いになってくれると良い。 |
研 ぎ 出 し | 彩 色 調 整 | |
研ぎ出しの小道具 スチールタワシ、磨きスポンジ等 台所の汚れ取りに使用するのを使用している。 #400,#600のペーパーも使うがめったに使わない。 |
スチールタワシで適度な強さで表面をこすり磨いでいく。 するとパフで叩いた凹み部分はそのまま色が残って凸部分が研がれやわらかな梨地模様が現れる。 研ぐ強度は膠の濃度により若干強弱が違うので髪の毛部分とかで調整すると良い。 凹んだ部分を磨ぐには竹べらをうまく使う。 |
色合いに何となく納得いかない場合の彩色調整。 基本的には前記の古色打ち、研ぎ出しと同様に色を調合し彩色する。 部分的に濃淡をつけたり剥がしたりちょっとした細工もする。 しかみでは赤みを少しだけ着けていった。 うかっと着色しすぎると困る。 水だけで叩き脱色したりも可能だが全体のバランスを考えると上塗りからやり直すのがベター。 |
胡粉細工をしている彩色例 | |
刷毛目模様 |
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膠と胡粉濃度が濃いめ作り、上塗りは海綿を使う。傷つけはスチールブラシ。 |
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スチールブラシで大胆に傷つけ研ぎ出しには濡らしたパフを使用 |
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化粧用パフで梨地模様 |
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彩色をしてからの剥離彩色 |
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