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植 毛

尉面、悪尉面には頭、眉、口、顎へ面により毛を植え付ける。

 馬の毛を購入。

 適度な長さ、適度な太さ(約2.0mm〜2.5o)に合わせ糸で括り付ける。

 白い毛なので古色液を刷毛で塗り染める。面により赤、黄、黒色を加えることがある。

 木彫り段階で穴をあけておく。キリでポイントをあけドリル(2.3〜3o)であける。

 そこに爪楊枝の先を平たくし接着剤を埋め込む。周りにはみ出さないよう気を付ける。

 用意している毛の束を長さバランスよく植え付けていく。後で散髪するケースもある。

 接着と毛の見栄えを良くするように爪楊枝を差し込む。

鼓悪尉三光尉
 毛の形がよくなるまでしばらくは紐で括り付けたりドライヤーでカールさせると落ち着く。

 尉面の髪は頭のてっぺんで束ねる。くりくりカールさせながら左右の中に束ね込み紐で面に括り付ける。

 翁の面は特殊でボウボウ眉と言われている。主に麻の繊維を真ん中で束ね、両面に広げ、丸く切り、よくほぐして接着剤で貼り付ける。