水泳2005年
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ジャパンマスターズ2005

門真・なみはやドーム   (2005年7月15〜18日)
(参加:1073チーム・5400名)


     入賞メダル

6年ぶりの大阪開催
 真っ青の青空のもと大阪・門真のなみはやドームでマスターズ水泳では最大イベントのジャパンマスターズ。 友人やライバルと再会したり、全国のトップスイマー達とも初顔合わせ。つわものどもが集まっている。  そこに参加できる喜び、どれぐらいの順位で泳げるかのワクワク感。楽しい四日間になりそうだ。


 おなじみの関西3ポカトリオに左の男が仲間に入ってしまった。何も知らず可哀想にな〜! ちょこっと彼を紹介しておこう。東京の「OAHU・紀」所属の船野哲夫さんだ。私と同年齢。 自由形では25m〜1500mをこなす。短距離でも長距離でも何でも来い。 昨年度の全国ランキングを見てみよう。すると、 100mで4位、ちなみに左から二人目の菱山さんは5位。400mでは左から三人目の田中さんに次いで2位。 1500mではS・パティオの岡村さんに次いで2位。バックもこなし、ブレもこなすトップスイマーなのです。 それに個人メドレーで面白い結果が出てる。 100mの個メだ、6位が彼、7位がコナミ明石の山本さん、8位が菱山さん、9位が私、一人置いて11位が田中さん。 仲間に必然的に入るべき男だったのだ。 


15日(第一日目)
 私は50m背泳ぎに出場。 目標タイムは40秒を切ることだったが0.7秒とどかず。

 スタート前は余裕で声援にこたえる。ピピーで水に入り横の女性を見ながらのスタート。 未熟さが露呈。浮き上がり時でもう息が苦しい。 ヨーイドンのピストル音でウカッと息を吐いてしまった。肺には空気が少なく浮力が無い。 バサロキックで浮上はしたものの息が吸えた安堵感で腕をかくまでにちょっと一服。  それでも5等賞。1等賞は私より5秒も早くゴールタッチしたコナミ明石の山本さんだった。

 この大会では金、銀、銅のメダル以外、4〜8位までに入賞メダルがもらえる。もらってびっくり。 お兄ちゃんが祝福にきてくれた。
                  

 ライバルでもあり友人でもある菱山さんは400m自由形で5位。この種目でS・パティオの岡村さんが金。
 200mバタフライではピノスの田中さんが金。2位は関東の黒柳さん(菱山さんの昔のチーム仲間)、 ライバルの樋原さんが銅。
 上位は関西勢が占め、しょっちゅう私を負かせているスイマーがトップとは嬉しい限りだ。
 トラブルもあった。200mバタフライでゴール後に失神しタンカーで運ばれる人がいた。 ゴールを目指したその姿には心を打たれる。
 ところが一方、9人がゴールしたのに後100mを残してターンをした人がいる。 進行を妨げると判断した競技役員は150m時点で失格を宣告し泳ぐのを止めさせた。いい判断だ。
 この大会は50mプールの両側スタートで競技の進行アップをしている。 基本的にA側からが女性、B側(大型電光掲示板側)からが男性のスタート。  ゴールが近づくと別側のスタート。
 ところが400m自由形で400mを泳ぎ切ったのにターンをしてしまいB側へ向かい泳いでいる女性がいた。 B側の男性はスタートをしている。見る見る両者が近づき衝突をしてしまった。  が、男性は突発事象にも物怖じせず400mを泳ぐ。 後で競技役員が再レースをうながしたらしいが男性はしんどいから断った。後で結果が発表され9位。8位までが入賞。  悔やんでも悔やまれないよう。スイマーで経験することは無い経験をして、今頃、楽しそうに笑っているに違いない。 その人は誰なのか?。ママさんトップスイマーの河野さん、知ってたら教えて。

 心配事がある。階段を4、5段上ると息苦しくなる事が何度かあって医院へ行ってきたと言う。私の尊敬するお兄さんだ。 タバコはダメだと忠告されたらしい。ところが私と一緒に何事も無いように吸っている。 そこに菱山さんの目の上のタンコブがやってきてプカプカ。OAHU・紀の哲夫さんだった。「車はガソリンで走る。何でも エネルギーが必要。人間も同じや。ニコチンが泳ぎの源、パワーの根源」やて。 関東にも頑固でおかしなオッサンがいるものだ。  見習わないほうがよいと一瞬思ったが。  


16日(第二日目)
 今日も心配事が追加された。私の尊敬するお兄さんが足の甲に赤みをさしてやってきた。50mの平泳ぎに出場。 見事に泳ぎきったが飛び込みの姿が何処かおかしい。スタート台を蹴った時、足に激痛がはしったらしい。  一かきはしたものの一ケリがぎこちなかった。レース終了後、痛いから医者へ行ってくると早めに会場をあとにした。


 それなのに弟はこの笑顔。私もつられて笑っている。何と薄情なこの二人。お兄ちゃんがこの画像を見たら 足どころか顔まで赤らめ、「おまえら ええかげんにせ〜よ!」と叫びながらも、 つられて笑っているに違いない。

 私は200m背泳ぎに出場した。結果は3分19秒90。ちょうど100mを1分40秒で泳いだことになる。 計算どおりのペースであった。長水路での練習を大会の10日前に初めてした。 それもこの会場(なみはやドーム)でライバルとやった。 100mのインターバルをライバルは2分持ちで制限タイムは1分40秒。私も彼の後を同じように練習しようとした。 しかし、2分持ちでは息が上がってしまい3分持ちになる。1分40秒は守れた。 そのスピード感触を忘れずに200mで0.1秒の誤差はあったがピッタンコで泳げ大満足。
 金メダルはもちろんコナミ明石の山本さん。菱山さんは自己ベストで5位入賞。
 50m平泳ぎでは当たり前のようにダントツで神戸の前田さんが金。
 100mバタフライで田中さんが初めて負け2位。1位は東京の人だった。 3位は菱山さんの友人でトムSCの黒柳さんだった。

 わが神鉄SSの仲間、臼井さんと森原さんが初出場。出場選手の多さ速さを実感され、 いい経験になったに違いない。今後の練習で上位を目指すだろう。


17日(第三日目)
 ついにお兄さんは今日やってこなかった。ライバルの弟に聞いてみると痛いいたい足が痛い。じっとしてても痛い。 そやからレースは欠場すると連絡が入った。 タバコはあかん、アルコールもあかん。に、なってしまっては、あかんだらけ。 私はそのことが気になってしょうがない。

 100m背泳ぎに出場したが 10位になってしまった。でも全国大会の10位。たいしたもんだ。 お兄ちゃん、早く元気になってくれ〜!。
 これも練習そのままのタイム。 50mを2分持ちで制限タイムは45秒のインターバルをしてきた。  レースタイムは1分29秒42。45X2=1分30秒。誤差は0.58秒。見事なもんだ。 今度は40秒のインターバル練習をしよう。そうしたら1位になってしまう。

 このレースは私は4コース、菱山さんは5コース。 メインスタンド中央の上段に豊泳会の仲間を中心に女性が大勢陣取っている。 スタート前、「ひしやまさ〜ん」、「さくらいさ〜ん」、「ひしやまさ〜ん」、「さくらいさ〜ん」。  会場内に響き渡る声援だ。菱山さんと私は手を振ってこたえる。大声援が何度もだんだん大きくなってきた。 他の選手はあっけにとられている。菱山さんと私は顔を見合わせ、ちょっとうるさいな。  女声合唱団の結成は間もないことだろう。 おかげでこの組では1位菱山、2位櫻井だった。

 スタート前は真横に並んでいたのだが、ゴール近くでは5mほど離されている。
菱山さんはまたもや自己ベストで5位入賞。

 ちなみに金メダルはピノスの田中さん。

 わがチームの阿部さんが50m自由形に初出場。レース経験は浅いがタイム的には満足できただろう。


 豊泳会の森田知加代さん。同じ50m自由形に出場。女性の年齢は差し控えたいのだが、 135人出場の5位入賞で33.84秒。
 それも従来の記録を2.69秒上回るベスト。女性スイマーの励みにもなるのであえて公表します。54歳。


18日(第四日目)
 いよいよ最終日。今日は200m個人メドレー。 通常の種目はプログラム通り年齢区分別、エントリータイム別で10人が一組となったいるが、 200m以上の種目はデッキシーディング種目となっている。

 その種目の約2時間前までに出場する意を申告すると「出場票」が交付される。 その種目の開始時間約1時間前に組み分けが発表され、組とコース番号を記入し召集時に提出する。 その方式で欠席者が省かれ、年齢に関係なくエントリータイムがほぼ同じ選手の組み分けとなる。 大会の運営を円滑にする方式だ。

 私は7組の2コース。3コースは写真中央の下津さん(年齢区分は60+)。競争だ。ヨーイドン。 最初のバタフライは50mターンをわずかに遅れる、バックで追いつこうとするが見えなくなってしまった。 私はコースをフルに使い右側へ寄ったりコースロープを触ったり左側も泳いで見たりした。せっかく出場したのだから 高いドームの天上を真下からゆっくり眺めながら50m以上泳いで楽しんでた。 平泳ぎに入って前を見ると下津さんのキックする足は5,6m先、 ドンドン差は広がりクロールに入ったときには10m以上はなされている。年上のくせに待たんかい!。 私を無視して12秒も早くゴールし私の帰ってくるのを笑って待っておった。腹立つやっちゃ。  結局私はエントリータイムより3秒も遅れてしまった。 しかし、何とか追いかけながら粘った結果がギリギリの8位入賞につながった。  この種目でも金メダルはピノスの田中さん。
 真ん中の友人は和歌山の「パル大田チーム」の下津さん。現在は61歳。
 今日は50mバタフライで銅メダル、200m個人メドレーで銀メダルのトップスイマーだ。
 2年前までは同じクラスでよく一緒のレースをした。  2年前の報知マスターズで50mバタフライを競ったとき、 ちょうど写真の左から金、銀、銅でフィニッシュしたのを思い出す。


こんな♀も泳いでた
 彼女は近所のプール(Big−S)で練習している。今年はマスターズ日本記録を連発していた。ところが、 この大会では何処かおかしい。  いっつもなら足首まである長ズボン水着をはいているのだが、この大会はスクール水着を着用している。
 よっぽどもう一度だけ女学生に戻りたかったのだろうか。 それにタイムが伸びない。「どないしたんや?」と聞いてみた。「膝を痛め歩くのがやっと」と、 目にいっぱい涙を溜めほんまの女学生みたい。 三日前に溜まった水を抜く手術を受けたらしい。
 膝をかばい長ズボンをはかなかったのをそれで納得できた。
 それでもレースに出場し私より早いタイムで泳ぐ。 その精神力には脱帽するしかない。まいった。
 後のことを思うとお見舞い申し上げます。 クリオネKBの松村和香子様。
 このチームには早い選手が他にもいてる。吉田さんに田村さん。 200m平泳ぎでは金メダルを獲得している男性の阪井さんと200m個人メドレーで一緒になった。 彼は私より10才若くエントリータイムが早い後の組だ。レースを見ていてくれラップを教えてもう。  やはり、平泳ぎが1分もかかっている。今後の課題がはっきりした。ありがとうございます。

エンディング
 四日間の全競技が無事終了。私も四日間「なみはや」かよいで4種目を無事に泳ぎきった。 多くの仲間と出会い、多くの仲間と知り合った。
 上記で紹介できなかった方々で菱山さんに紹介していただいた関東の「トムSC」、「NSP北里」、 「白金SCの亀岡さん」、広島の「広島イルカ」、それに大阪の「豊泳会」の皆さん。 ご声援と楽しい競い合い、歓談をありがとうございました。
 関西でよく出会う仲間でヒナちゃん率いるリックルの皆さん、200m平泳ぎ金メダルのKTV垂水の四宮さん、 カルピコの久保さんと粟崎さん(200m個メで金)、 桜泳会SSの辻さん(粟崎さんの友人で50m背泳ぎで銀、競技役員お疲れさん)、 ウサキチさん、他多くの仲間と出会う。
 皆勤賞でビデオ撮影部長の菱山婦人には何かとお世話になり感謝申し上げます。
競技が全て終了し菱山さんと帰り支度をしていると、ノシノシとオッサンがやってきた。 「君らは勝ち方を知らんな〜」、特に「菱山君よ。0.03秒差で4位(200フリー)とは、 銅メダルを欲しくなかったんか」、「見ていたら勝って当たり前やったのに」、 「後50mでも泳げるほどラストだけスピードを上げて」、「そんなスタミナを残してどないするんや」、 「前半からもっと行かんかい、アホッ」。 と一喝。ポカ〜ンとする菱山さん。私もその通りやとうなづくしかない。オッサンは王者の風格。 金メダルを3個も獲得したあつかましいピノスの田中さんがわざわざ言いにくる。  言い終わったらスタスタと帰って行きよる。おもろいオッサンやけどすっかり友人になってしまった。
 伝授された勝つ秘訣‥「申告タイム(エントリータイム)を目標タイムより早く申告する。 すると、早い物ばっかりの組になる。その早いやつらに負けんよう泳ぐんや。そしたらいいタイムが出る」。  ふぅ〜ん!。しかし「いつもその組でベッタや。カッコ悪」、お兄ちゃんも言っていた。 それなのに年齢クラス別の着順ではいつも一番。一利はある。
 兵庫県マスターズ、スポーツ報知マスターズでの再開を楽しみにして会場を後にしました。