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能面 狂言面 制作工程

≪ 長霊べし見をモデル ≫

 木取り
       檜の角材。
 @裏側に面型を書き込む。
 A縦の中心線は表にも書き込む。
 B面の高い部分(眉とほっぺ)を考慮し切り落とす線を
  書き込む。
 @ナタで表側の角を叩き落とす。(4か所)
 A裏側から面型に合わせノコで大まかに切る。
 B平ノミで面型の通りに垂直に削る。
   (ナタ、平ノミ、ノコギリ使用)
 @頭、顎の切り上げを考慮し丸ノミで大ま
  かに彫り込む。
   (丸ノミ大を使用)

荒彫り
 @縦型を彫り上げるのに不要な部分を削り
  落とす。
 A縦型の鼻を浮き出す。
 Bザクッと全体を削る。
   (平ノミ、丸ノミを使用)
 @縦型の目の部分を合わし、目の輪郭の
  イメージ彫りの準備。
 A縦型の鼻下の部分を合わし、口元と顎の
  イメージ彫りの準備。
   (平ノミ、丸ノミを使用。目安に鋸を入れる)
 @縦の完成型をすべて型紙に合わす。
 Aデコ、眉、目、鼻、口元、顎のイメージ彫り。
   (平ノミ2種、丸ノミ2種使用)

中彫り 仕上げ彫り
 @写真を眺めながら横の型紙(11種)を大まかに合わせ彫り出していく。
 A鉛筆で削り込むポイントを描き次の作業に進む。
  (平ノミ3種、丸ノミ3種使用)
 @横の型紙(11種)と縦の部分型紙(3種)を合わせ丁寧に彫り出していく。
 A裏側も表の形状に合わし,かぶり易いように彫り上げる。
 Bこの後、目と鼻穴をあける。
  (平ノミ、丸ノミ、各種彫刻刀を使用)

 完成

 表情を写真とにらみっこし、微調整を繰り返し完成にこぎ着けた。

 明日、明後日とまだ気が付くとこが出てき次第手直しをする可能性は十分にある。

ーーーこれからの作業ーーー

  ヤニ抜き  →  目の金具つくり  →  裏塗り、下塗り  →  上塗り  →  彩色  →  毛描き