色を調合し面に付けていき表情の深みを出す。
古色液を水でうすめスポンジで付けていく。奥深く細い部分は筆で付ける。 仕上がりの色を頭に入れ古色液の濃度を調整すること。 |
よく乾かし研ぎだす。力加減が微妙で強すぎると剥げてしまう。 ちょうど良い力加減で研ぎだせる研ぎ道具を選択するのも思案するところ。 上塗りの膠の濃度の微妙な違いが影響するからだ。 今回は台所で汚れを落とす時に使用する#320相当の磨きシートを選んだ。 他には#400〜#600など細かいペーパー、#600相当の磨きシート、金属タワシ等、磨けるものであれば何でも使う。 |
上塗り時の海綿の梨目、豚毛刷毛の刷毛目がうっすらと浮かび上がってきた。 この面ははっきりとした模様はないのでこれぐらいでいいだろう。 ここで失敗したら上塗りから再度やり直しだ。 |
もう少し深みのある色彩にしたく色を調合。 古色液をお皿に少しだけたらし、にかわをちょろっと入れ水でうすめカラーケーキの白と黒を混ぜた。 それぞれの量は数値では表せなく、現在の色と目的の色を思い描きながら感覚的にこのぐらいであろうと決める。 |
化粧道具の水がしみこむパフを使う。パフに調合液をしみこませ良く絞り押さえつける。 この時パフを滑らすとそこが禿げるので気をつける。 べとべとのままでは染みのような色ムラができる。 色をのせたく強く押さえたら、何度も押さえたら、逆に色がつかず剥げてしまう。 微妙なタッチが要求されるのだ。 |
3回の色つけ後、もう少しだけ黒味を出したく黒のカラーケーキを混ぜ2回。 これ以上すると日焼けしすぎる危険があるのでこの辺で良しとしよう。 次は最終工程 毛描きだ。 |