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「小」は可愛らしいという意味で十二、五歳とか十六、七歳の女性といわれ最も若い面である。

 能面を象徴する面で、年若い可愛さ、やさしさ、初々しさをあらわす。

210 x 134 x 68     125g

 

前の前



=========================  制 作 過 程  =========================

木地の修理
修理ー前修理ー後
  水で洗いながらスチールブラシで接着している胡粉をこすり取った。削りすぎている箇所をウッドパテで膨らませ、
 彫り切れてない箇所を調整削りした。
       ・目の下マブタにふくらみをつけ目の周りを調整
       ・鼻がやや細かったので左右1oづつ広げた。
       ・オデコ、ホオ、アゴに膨らみを持たせた。
       ・上唇のラインを1oほど上にもっていき口周りを調整。裏側にパテで補修。

下 塗 り
さいころ型の膠2gに対し40tの水を入れ湯煎して溶かし乳鉢で胡粉を混ぜ#150の通しでこし
下塗り用の胡粉液を作る。
上 塗 り
まずは上塗り用の  にかわ液 を作る。
ー1ー
ー2ー
上塗
 ウッドパテの箇所は胡粉のノリが悪いので通常3〜4回のところ平筆で5回塗りつけ #60のペーパーで磨いた。  2セット目は4回塗りつけ#80のペーパーで磨き下塗り終了。  黄土、淡口黄土、朱土をほんの少しとアワビ粉末を胡粉に混ぜて上塗り液を作り塗りつける。 はじめの3回は平筆で塗り次の3回はパフで叩きつけ、 7回目、8回目にうっすらと刷毛目を入れ9回目に上塗り液の上澄みをパフで叩きつけた。
 髪の毛、目、唇のラインをを古色液で毛描き。

彩  色
着色
研ぎ出し
  ヤシャブシの古色液をかなり薄めにして3回パフで叩きつけた。
 顎のラインと髪の毛のラインへ向かっては徐々に濃い目になるよう数回着色。
 スチールタワシで研ぎ出し。
上塗の地色に黄、赤が入っておりヤシャブシの古色だけでこれ以上の着色は必要ないと判断した。

毛 描 き
-1-
-2-
髪の毛、目、唇のラインと歯を描いた  目の中を毛描き(目穴に向かって細い線をいれる)。  唇に朱を塗り髪の毛の白いラインを浮き出した。

毛 描 き
-3-
 髪の毛を塗り眉を叩き、 髪の毛、唇、歯の剥がしをした。後は古色着けをして完成。