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「小」は可愛らしいという意味で十二、五歳とか十六、七歳の女性といわれ最も若い面である。

 能面を象徴する面で、年若い可愛さ、やさしさ、初々しさをあらわす。

212 x 133 x 67   137g

前の前

前の前の前


=========================  制 作 過 程  =========================

修   復   開  始

ペーパー剥がし

下塗り

彩  色
上塗
彩色
研ぎ出し
 黄土、淡口黄土、朱土をほんの少しとアワビ粉末を胡粉に混ぜて上塗り液を作り塗りつける。 6回目、7回目にうっすらと刷毛目を入れ8回目に上塗り液の上澄みをパフで叩きつけた。  顎のライン、髪の毛の生え際を濃いめに色つけをするので髪の毛のラインを古色液で毛描き。 ヤシャブシの古色液をかなり薄めにして3回パフで叩きつけた。
 顎のラインと髪の毛のラインへ向かっては徐々に濃い目になるよう数回着色。
 スチールタワシで研ぎ出し。
薄い古色液に極少しの青をいれパフで三回叩きつけ。 顎と髪の毛の生え際は段々濃くなるよう数回着色。
感じを確かめるのに髪の毛のラインを毛描き。

毛 描 き ー 1
-1-
-2-
髪の毛を少し太くし、目、唇のラインを描いた  目の中を毛描き(目穴に向かって細い線をいれる)。
唇に朱を、歯に黒墨入れる

毛 描 き ー 2
-1--2--3-
 髪の毛に3本の白っぽいラインを入れる。 通常はベタっと墨で塗り後で印刀で削り、ラインとしている。
 今回は墨で4本の黒いラインを入れた。
パフを丸め薄墨で眉をつけ、印刀で髪の毛を少し調整をし全体を墨塗り。  髪の毛、唇、歯をちょこっと剥がし、古色着ける。

新旧対比
主に髪の毛の毛描き範囲の多少


================================== 以 前 の 面 ==================================

彩  色
 黄土、淡口黄土、朱土をほんの少しとアワビ粉末を胡粉に混ぜて上塗り液を作り塗りつける。 6回目、7回目にうっすらと刷毛目を入れ8回目に上塗り液の上澄みをパフで叩きつけた。  顎のライン、髪の毛の生え際を濃いめに色つけをするので髪の毛のラインを古色液で毛描き。  ヤシャブシの古色液に少しだけ青を入れ薄めの色で3回パフで叩きつけた。
 顎のラインと髪の毛のラインへ向かっては徐々に濃い目になるよう叩きつけた。

毛  描  き
 髪の毛と目のラインを墨で毛描き。  唇を朱で塗り、目の中を毛描き。 目穴に向かって細い線をいれる。  髪の毛に3本の白っぽいラインを入れる。 通常はベタっと墨で塗り後で印刀で削りラインとしている。
 今回は墨で4本の黒いラインを入れた。 が、 気に入らなく後で印刀で剥がしたり墨塗りしてラインを出した。
 次に眉をパフで叩きつけ、歯を塗り髪を塗り、剥がしや古色着けをして終わり。