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ニカワ液

動物の骨,皮,腱 (けん) などから抽出したゼラチンを主成分とする物質。
面に胡粉を塗りつける接着剤で湯煎によって適当な濃度に溶かして用いる。
私は軟靭鹿膠(サイコロ型)を使用している。
市販の 液膠使用はここ。

濃度の割合
ニカワをNgとする
下塗り時の量をAtとする
ニカワの重さの20倍の容量に水で溶かす。  A=20N となる。
例えば5gのニカワでは100tができる。

上塗り時の量をBtとする
Aが6に対し4の割合の水で薄める Aが6.5に対し3.5の割合の水で薄める Aが7に対し3の割合の水で薄める
薄める水の量は(4/6)Aとなるので
  B=A+(4/6)A で
   =(10/6)A と なる

そこで上塗り液(B)を作るのに
何gの膠(N)が必要か。

   (A=20N なので)
  B=(10/6)x20N 
   =(200/6)N と なり

  N=(6/200)B と なる。

例@ Bが50t必要な時
  N=(6/200)x50 となり
   =1.5g となる。

例A Nが1.2gの時 水の量は
  B=1.2÷(6/200)
   =40t となる。
薄める水の量は(3.5/6.5)Aとなるので
  B=A+(3.5/6.5)A で
   =(10/6.5)A と なる

そこで上塗り液(B)を作るのに
何gの膠(N)が必要か。

   (A=20N なので)
  B=(10/6.5)x20N 
   =(200/6.5)N と なり

  N=(6.5/200)B と なる。

例@ Bが50t必要な時
  N=(6.5/200)x50 となり
   =1.63g となる。

例A Nが1.2gの時 水の量は
  B=1.2÷(6.5/200)
   ≒37t となる。
薄める水の量は (3/7)Aとなるので
  B=A+(3/7)A で
   =(10/7)A と なる

そこで上塗り液(B)を作るのに
何gの膠(N)が必要か。

   (A=20N なので)
  B=(10/7)x20N 
   =(200/7)N と なり

  N=(7/200)B と なる。

例 @ Bが50t必要な時
  N=(7/200)x50 となり
   =1.75g となる。

例 A Nが1.2gの時 水の量は
  B=1.2÷(7/200)
   ≒34t となる。