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2004年8月29日(大阪プール)
菱山兄弟と私
今期、マスターズ公認大会の最終レース。全国237チーム、18歳〜92歳のスイマー1589名が競った。 50m自由形と50mバタフライに出場した。 50m自由形は27名が出場。私は9組の2コース、 ライバルの中村さんは8コース。3,4,5,6,7コースには早そうなスイマーが名を連ねる。タイムレースなので ココの組の着順がそのままランキングタイムになるだろう。 召集場で中村さんが私に「二人のべッた争いになりそうや」と言ってきた。 結果はほぼ的中。ベッタ争いは避けられたが中村さんは6位、0.06秒差で私は7位だった。上には上が仰山いてる。 50mバタフライは3位だった。1位はやはり中村さん。2レースともライバル負けたが、 それなりに泳げて満足だ。 他のライバルの結果も紹介しておこう。 さすが田中さん(ピノス)。メドレーリレーで金、200m個人メドレーも金、フリーリレーも金。 それに200m自由形も金。このやろう。 200m自由形には菱山さんも出場。田中さんより前の組で泳ぐ。常時2位をキープ。150mのターンも2位、 残り20mで追いつき残り7mで一気に抜き去りこの組の1位、2分26秒でゴール。私とお兄さんは言った。 「ラストスパートを何でもっと前からせなんだんや」と「しとったら3秒は短縮できたのに」アホ。 後の組のタイムを待つ。いよいよ田中さん。 同区分1500m自由形日本記録保持者の岡村さんとデッドヒートを展開。最後で田中さんが抜き去りゴール。 タイムは田中さんが1位で2分24秒。岡村さんが2位で2分25秒。菱山さんは3位になってしまった。 菱山さんに「残念やな〜」と声をかけると、「昨年より3秒も早く泳げた」とニコニコ。年をとるほど早くなっていく。 不思議なおっさんだ。 菱山さんは100m背泳ぎにも出場。1分27秒で金。 しかし私がこの大会の昨年に出した1分26秒に届かず悔しがっていた。ソウ簡単に負けてたまるか。 そうそう、菱山さんのお兄さんも出場していた。昨年から本格的に泳ぎだしたという。 それ以前は水浴びをしていたのだろう。水着から腹の肉が「ドテッ」とはみ出していた。ところが、 今はちょこっとだけになっている。1年間、死に物狂いの練習をしたのだろうか、粗食に耐え忍んだのか。 が、メダルにはもうちょっとのところで届かなかった。「着順よりタイムや」と満足。確かにその通り。 ベストが出たら何着になっても嬉しいものだ。 私とお兄さんはタバコを吸う。 場内では吸えないから二人でしょっちゅう外に出て吸っていた。 昔話などしてくれ懇意にしていただいた。 ど田舎で育つ菱山兄弟の近くに子供の頃、50mプールが出来たときの話。 100m競争に菱山さんが出場することになった。そこから特訓が始まる。コーチは5学年上のお兄さん。川での練習だ。 50mを紐で測って旗を立て菱山さんをしごいたと言う。これで大丈夫とレースにのぞむ。 ところがターンの練習は川では出来なかった。というより忘れていた。そのせいか、レースではターンで もたつき、疲れ果て75mで浮き上がり泳ぐのを止めてしまったらしい。 「今ではおれより早いが昔は面白いやつやったんやでっ」と、お兄さんは語ってくれた。 それから、菱山さんは「鮎獲り」の名人やったことも。棒の先に針をつけ、 潜りながら泳いでる鮎を引っ掛けていたんやて。 今、早いのは子供の頃のやんちゃな水遊びの賜物と思ってしまった。 子供の頃、良く遊び、自然体験して 知恵もいっぱい出して楽しむ事は、大きくなっても何かに集中したり、上達のコツをつかむのが上手だ。 |