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大武悪<  鷲鼻武悪わしばなぶあく   >赤武悪

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外国人のいかつい体格や風貌を連想させる。 鷲の鼻のように鼻に段があるのが特徴。

山本 東次郎 家 蔵   伝 氷見宗忠 作 (室町時代)参考 

193x178x115



============================  制 作 過 程  ============================

準  備
写真から面輪郭型と縦中心型を推測でイメージ図を作る

初  期  彫 り


荒彫り
 ナタ、平ノミで両端の不要部分をはずし裏側からノコとノミで面型を削り出した。
 厚みが足らないので13oの板を鼻部分に足す。
 裏を丸ノミで大雑把に彫り込んだ。  ノコと平ノミでイメージを浮かべ削り出す。

中 間  彫 り
-1-
-2-
-3-
写真とイメージ図を眺めそれぞれの位置づけをし感覚を見ながら少しずつ削り出す。

仕 上 げ  彫 り
表情を見ながら不自然な感じが無いようにバランス調整。

型 紙 作 り
 縦型は推測で作った型紙から彫りながら修正し3o前後が変更となった箇所がある。面型、横型、目の縦型と合わせ全部で13種類を作った。
 型紙を作りながら各所で自然なラインへと0.5o前後の微調整削りをした。

塗  り
下塗り
上塗り
 木地を#40のペーパーで磨き下塗り。#60でペーパー磨き。  下塗り時の60%に薄めた膠で胡粉に弁柄、朱、アワビ粉を混ぜ溶く。 刷毛で3回、パフで3回、刷毛目を出しながら刷毛で2回塗りつけた。

彩 色
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 朱墨に赤の顔料を混ぜパフで2回塗りつけ、目と歯は白に山吹色の顔料を混ぜ塗りつけた。  古色液に墨を混ぜパフで2回打ち込んだ。

彩 色
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 スチールタワシで研ぎ出し。 後は彩色調整をし毛描きで完成。