金具作り
 目の金具つくり

≪ モデル:頼政 ≫

 丸い凹みが大小8個の成形台、両端を丸めている成形金具棒(大小8種類の丸み)、たたき用金具(文鎮)、金切りハサミ、ヤットコ、ヤスリ、ポンチ。


目  作  り
1
目の型を取る


 目に紙を当て目の枠に沿って鉛筆でなぞる。

 紙はタバコ箱の銀紙のような物が良い。

2
 型を取った紙を切る。

 切った型紙を目に被せうまく型がとれているか確認する。


 それを板厚0.4oの真鍮板に写しハサミで切る。

 角が出来たり丸みが出ていなかったりするとヤスリで調整する。

3
4
 目型成形台(手作り)の削り込んだ丸みの凹みに真鍮を置き、成形棒で叩き込んで丸みを出していく。

 成形棒の太さは4種で丸みは8種作っている。

 目型成形台の丸みの凹みは8種作っている。

5
 丸みを成形した真鍮を面の目に当てはめる

 一発でOKとなる確率はかぎりなくゼロに近い。

 目の枠からはみ出したり、枠に届かなかったり、丸みが足りなかったり、いびつだったりする。

 したがって、ヤスリで削ったり、成形棒に真鍮を被せ叩き出したり(下記8に画像あり)、上記4も繰り返す。

 同時に土台となる木部の目を調整削りするのも必要だ。

6
 面の目に真鍮の目がうまくはまったら目玉を開ける。

 面の裏側から真鍮に目穴の枠を書き出す。

 穴径に合わせ小さめのポンチで穴をあける。


 ほかに小さな穴をドリルで空け徐々に大きくしていく方法や  ハトメパンチで先に穴をあけておく方法もある。

7
 穴をポンチで空けたら必ず穴のふちが盛り上がる。

 それにわずかではあるが成形がゆるむ。

8
 ひずみを無くす。

 先の丸い成形棒に真鍮を被せ軽めにたたき出し形状を整え滑らかにする。

 上記4を繰り返すケースもある。

9
 面の目にピッタリか確かめる。

 ずれがあれば成形を調整する。

10
 目穴を半丸のヤスリを使って的確な位置と大きさにしていく。

 この時は両目を同時に作業していきバランスをとるのが大事だ。

 片方がよそを向いたり、大きさが違ったりすると大変だ。

11
 ちょうどうまいこと出来たら目玉の完成だ。

 面への接着は下塗りが終了してからにする。 下塗りのペーパー磨きで目玉に傷をつけてはいけない。