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死してなお、茶のことが気がかりな通円。 微笑する老爺(ろうや)をかたどる。

江戸時代 作者不詳 福岡市博物館 蔵 を参考

203 x 145 x 86



============================  制 作 過 程  ============================

準  備
写真から面輪郭型と縦中心型を推測でイメージ図を作る

初  期  彫 り


荒彫り
 ノコとナタで端の不要部分をはずす。
 ノミで裏側から面型を出し丸ノミで大雑把に裏を彫り込んだ。  ノコと平ノミでイメージを浮かべながら彫りはじめる。

中 間  彫 り
-1-
-2-
-3-
 全体の不要部分をザクッと削り向かって左側を大まかに彫り出す。  向かって右側を彫り出し左右のバランスを見る。  全体が見やすくなるよう彫り進める。
写真とイメージ図を眺めそれぞれの位置づけをし感覚を見ながら少しずつ削り出す。

木彫り完了

型 紙 作 り
 縦型は推測で作った型紙から彫りながら修正。5o前後が変更となった箇所がある。 面型、横型、目の縦型、口開け型と合わせ全部で21種類を作った。

彩  色
木地磨き
下塗り
上塗り
 木地を#40のペーパーで磨く。  下塗り後#60のペーパーで磨く。  下塗り時の60%に薄めた膠で胡粉に和黄土、朱土、利休茶、アワビ粉を混ぜ溶く。 刷毛で3回、パフで4回塗りつけた。

彩  色
古色打ち→研ぎ出し
彩色調整
 古色液を打ちつけスチールタワシで研ぎ出す  ヤシャブシ、朱、黄色をうっすらと打ち込む