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仏教を妨げる邪気を除く憤怒の相。 仏教を守護する四天王の一つの多聞天(たもんてん)を単独で毘沙門という。

狂言では京都鞍馬寺の本尊として登場。

   小西酒造の旧蔵品で国立能楽堂 蔵   作者不詳 江戸時代中期を参考

198x157x93



============================  制 作 過 程  ============================

準  備
写真から面輪郭型と縦中心型を推測で作る

初  期  彫 り


 ノコギリで切った後 裏側から面型を削り出し
 丸ノミで大雑把に彫り込んだ
 ノコギリとノミでザクッと削り出す

中 間  彫 り
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 向かって左側の目をイメージ彫り。  向かって左側の眉をイメージ彫り。  向かって左側の鼻と口周りのイメージ彫り。

中 間  彫 り
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 向かって右側の眉、目、を左側と調整彫り。  向かって右側の鼻と口周りを彫り左側と全体調整。

口 開 け
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 口開けで表をイメージ彫りし裏側から高さの寸法を調整しながら削り開けていく。  裏側を意識しながら舌有の口を開けていく。

仕 上 げ  彫 り


型 紙 作 り
 縦型は推測で作った型紙から彫りながら修正し8o前後が変更となった箇所がある。面型、横型、目の縦型、口開け型と合わせ全部で16種類を作った。

塗  り
木地磨き
下塗り
上塗り
 木地を#40のペーパーで磨いた  2gのニカワを40tの水で溶かし胡粉を混ぜ4回塗り#60のペーパーで磨く。そのあと2回塗った。  胡粉に和黄土、利休茶、弁柄、アワビ粉を混ぜ下塗りの60%の膠で溶く。 刷毛で2回、パフで4回塗りつけた。

彩  色
古色打ち
研ぎ出し
色調整