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こんぴらふねふね

金毘羅(こんぴら) 船々追い手に 帆かけて シュラシュシュシュ
回れば 四国は讃州(さんしゅう) 那珂(なか)の郡(ごおり)
象頭山(ぞうずさん) 金毘羅大権現(だいごんげん)
いちど まわれば

金毘羅石段(いしだん) 桜の真盛(まさか)り キララララ
振袖(ふりそで)島田が サッと上(あが)る
裾(すそ)には降りくる 花の雲
いちど まわれば

金毘羅み山の 青葉のかげから キララララ
金の御幣(ごへい)の 光がチョイさしゃ
海山雲霧(うみやまくもきり) 晴れわたる
いちど まわれば

お宮は金毘羅 船神(ふながみ)さまだよキララララ
時化(しけ)でも無事だよ 雪洞(ぼんぼり)ゃ明るい
錨(いかり)を下(おろ)して 遊ばんせ
いちど まわれば

香川県・金刀比羅宮を題材とした日本の古い民謡。

和風の温泉宿やお茶屋、宴会、料亭、などで舞妓・芸妓と行う「お座敷遊び」、「お茶屋遊び」の曲としても知られている。

金刀比羅宮とは、香川県仲多度郡琴平町の象頭山に鎮座する神社。「こんぴらさん」の呼称で親しまれ、金毘羅宮、琴平宮とも書かれる。

海上交通の守り神として信仰されており、境内の絵馬殿には航海の安全を祈願した多くの絵馬が見られる。

江戸時代中期に入ると全国の庶民の間で「金毘羅参り(こんぴらまいり)」が盛んに行われ、伊勢神宮へのお陰参りに次ぐ庶民の憧れだったと伝えられている。