金毘羅(こんぴら) 船々追い手に 帆かけて シュラシュシュシュ 回れば 四国は讃州(さんしゅう) 那珂(なか)の郡(ごおり) 象頭山(ぞうずさん) 金毘羅大権現(だいごんげん) いちど まわれば 金毘羅石段(いしだん) 桜の真盛(まさか)り キララララ 振袖(ふりそで)島田が サッと上(あが)る 裾(すそ)には降りくる 花の雲 いちど まわれば 金毘羅み山の 青葉のかげから キララララ 金の御幣(ごへい)の 光がチョイさしゃ 海山雲霧(うみやまくもきり) 晴れわたる いちど まわれば お宮は金毘羅 船神(ふながみ)さまだよキララララ 時化(しけ)でも無事だよ 雪洞(ぼんぼり)ゃ明るい 錨(いかり)を下(おろ)して 遊ばんせ いちど まわれば |