彼岸
(仏教用語)

煩悩に満ちたこちらの世界(この世)に対し、涅槃の世界(あの世)を極楽浄土という。

亡くなった先祖たちの霊が住む世界を「彼岸」と考えるようになりました。

このことから、彼岸にお墓参りし、祖先をうやまい、無くなった人々をしのびます。


 彼岸は春と秋にある

仏教の説くところの「中道」の精神から

太陽が真東から昇り、真西に沈み、昼と夜の長さが同じ日の時期になったのでしょう。

夕日が極楽浄土への道しるべとなると考えられたのです。

春分(秋分)の3日前の日を「彼岸の入り」、3日後を「彼岸の明け」といいます。

春分・秋分は、その中間に位置しますので、「彼岸の中日」といわれます。

それぞれ「春分の日」、「秋分の日」と呼ばれ国民の祝日です。


暑さ寒さも彼岸まで

と、よく言われるように「寒いのは春の彼岸まで」、「暑いのは秋の彼岸まで」。昔の人が言いました。


「ぼたもち」と「おはぎ」は同じもの?。

春のお彼岸に食べるのは「牡丹」にちなんで 「ぼたんもち」→「ぼたもち(こしあん)」。
秋のお彼岸に食べるのは「萩」にちなんで 「おはぎもち」→「おはぎ(粒あん)」。