重陽の節句  



昔から中国では、奇数を縁起のよい“陽”の数とし、

一番大きな陽の数である「9」が重なる9月9日を「重陽」とした。

現在では初秋の頃が重陽の節供となるが、
元来は旧暦の日付で祝われたわけですので元は晩秋の頃の行事でした。

ちょうど菊が美しい季節なので「菊の節句」の名がついている。

延命長寿の菊酒を飲み、高い所に登って景色を眺め、

邪気を祓うという風習ができた。

平安時代に日本に伝わり、

宮中行事として貴族の間で菊を眺めながら

「観菊の宴」を開き詩歌など読み、長寿を祈った。

江戸時代からは

大名の間で菊の栽培、菊の品評会、菊人形が作られた。

農家では収穫祭の一つとして甘酒や栗ご飯を食べた。栗節句ともいわれる。

私の母は子供の頃、袋に栗、柿、ミカンなどを入れてもらい嬉しく持ち歩いたと、
今日、2004年9月9日に話してくれた。